宝生流能楽師
大友 順(おおとも じゅん)
重要無形文化財保持者
昭和46年生まれ、新潟県佐渡市出身。新潟県立佐渡高等学校卒業。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。在学中、18代宗家宝生英雄の内弟子として入門。宝生英照、高橋章に師事。独立後、『石橋』・『乱』・『道成寺』・『翁』を披演。英国、フランス、ロシア、アメリカ、ブラジルなど海外公演に参加。東京、新潟、静岡で同門会『 宝友会』を主宰。公益社団法人能楽協会、公益社団法人宝生会会員、一般社団法人日本能楽会会員。
【宝生流とは】
重厚な芸風で
知られる流派
宝生流は水道橋に能楽堂を再建し、現在二十世家元宝生和英師のもとに170名の能楽協会会員を擁する第2の流派で、観世流と共に上掛りと言われ、重圧な芸風で知られています。
能を学ぶことで得られる人間教育的効用
能を学ぶことで、日本の歴史を体感できることはもちろん、普段の生活では
得ることのできない様々な教育的効果が習得できます。
生徒さんのコメント
私は茶道など日本の文化を外国人に広める活動をしているのですが、特にすり足など独特な足運びに関心を持つ外国人が多く、質問を受けることがよくあります。海外ではまだ認知度の低い能楽ですが、茶道や歌舞伎など様々な日本文化に影響を与えたこの素晴らしい伝統芸術を少しでも多くの方に伝えたいと思い、自分自身もお稽古で学ぶことにしました。
普段歩く時の姿勢を以前より意識出来るようになりました。年を重ねるにつれ体の軸が後ろになり(腹筋が抜ける)、踵に重心がいきやすくなっていたのですが、仕舞を始めてから前重心を意識するようになったことは思わぬ嬉しい効果でした。又、茶道の足運びの際も、より無駄のない運びを意識出来るようになりました。謡のお稽古ではお腹から声を出すので健康にも良いと思います。謡の内容は昔の日本人の世界を知ることができて本当に面白いです。
能の盛んな土地柄に生まれ育ち、母も親族も習っていたので、私もいつかは習いたいと思い仕事を辞めてから始めました。老いてなお(現在72歳)、ナギナタを振り回すような舞が出来たらと思っています。
なんだか退屈そうだし、謡本の字も難しそうと思っているのはビフォー。入ってみれば物語は面白いし、新しいことばかりで退屈しません。謡を軸にして多方面に目が行くのが面白いですよ。
生徒さん募集
気軽に取り組める、教室を通して、宝生流の謡と仕舞を稽古し、
奥深い能の世界に至る、かけがえのない体験をぜひ、味わってみてください。
宝生流の謡(うたい:能のせりふや語り、コーラス的な発声の部分)や仕舞(しまい:能のみどころの一部分を舞うこと)をどなたでも、
お楽しみいただけますよう、一般初心者向け、子ども向けのそれぞれで、
生徒さんを募集しています。